勉強会!
今日も勉強会はいつものここから。
これまでのブログを読んでくださっている方はお分かりでしょうか。そうです。イタリアはクレモナ。象徴である中央の大聖堂は紀元前からそう変わらない風景だそうです。
つまり、ストラディバリ、アマティ、また今日の勉強の対象であるグァルネリも見た風景です。
豪華な装飾で高級楽器としての地位を築いたのがアマティなら、グァルネリ一家の歴史にはいくつものアンラッキーが影を落とすようです。
とにかく稼げなかったグァルネリ一家。
行方不明にまさかの殺人犯疑惑?!?!?に始まり、とにかくお金がない!商才に恵まれなかった家系だったようです。
結婚しても、師匠(アマティ)宅に住み込みで働く
あまりお金持ちとのつながりもなく
教会の力を力を借りないと楽器を売れなかった
長細くてカーブが少ないFホール。アマティに忠実だったことが伺えるそうです。グァルネリ家らしさに発展させていったのはニコロ・アマティ死後とのこと。
どんなにお金がなくても、ヴァイオリンの製作に使う材料にはお金をかけたのがグァルネリ。一方で、すぐお隣に工房を構えてバリバリ楽器を売って稼いだストラディバリは、もちろん良質の材料を使ったそうですが、お客さんの予算によっては材質の程度を下げるなどしてうまくやっていたそうです。
日本ではグァルネリ?ガルネリ?デル・ジェズ?など色々な呼び方を耳にされたことはあるでしょうか?その秘密は、ヴァイオリンを弾く方なら一度は見たことがある?!ヴァイオリンの中にあります。
横に縦に伸びに伸びるFホール。一家は途絶え直接は引き継がれなかったそうですが、ベルゴンツィ家のスタイルに影響を与えているそうです。